★SD少年ボディ パーティングライン消し★ (08.11.05) パーティングライン除去の記録です。 |
●パーティングライン● 製造過程で出来てしまう段差...パーティングラインを取り除きます。 エステ前のボディで一番ラインが深く、 わかりやすい部分を撮っておきました。 ![]() こんなかんじで筋になっています。 パーティングラインはヘッド以外のパーツに付いています。 良く目に着くのは腕や足の両脇、それから肩や首だと思います。 気にならなければそれでいいと思います。写真にもあまり写らないし。 よく外に出ている腕や脚はボディほど段差が酷く無いので、 取るか取らないかは好きずきです。 自分で行わなくても里帰りを頼めばやってもらえます。 結構根気がいる作業なので正直SD〜SD13の大きい子は 里帰りした方が楽な気もします; |
●作業前の注意事項、ポイント等● 作業中はキャストの削りカスを吸い込む恐れがあるので マスクをするのをお勧めします。 作業はできるだけ換気の良い部屋で! また、キャストに余分な手垢がつかないように キャストを持つ手は手袋をすると良いかと思います。 パーティングラインの取り除きはやりすぎると造形を損なう恐れがあるので ある程度作業をしたらひと呼吸おいて様子を見ながら ゆっくり進めると良いと思います。 また、関節部分の球体、受け皿を綺麗にツルツルにしてしまうと 滑りやすくなりポージングに支障が出る事があります。 (実際、境魔は膝部分の球体を綺麗にし過ぎて よく膝カックンするようになってしまいましたorz) 関節は表に見えやすい部分までパーティングラインを消し 見えにくい所は適度に誤摩化して そのままにしておいた方が良いみたいです。 |
●パーティングラインをおおまかに削る● パーティングラインの目立つ段差を セラカンナ、またはデザインナイフでおおまかに削っていきます。 ![]() セラカンナは天使のすみか等で購入出来ます。 セラミックの刃で出来ておりキャストに当てて擦るとキャストが削れます。 段差をこそぎ落とすような感覚で削って行きます。 矢印の様に手前に引くとやりやすいです。 軽い力でキャストをなぞるだけで削れるのでとても楽です 深く削り過ぎたり手を切るという失敗もしにくいので 初心者にもお勧めです。 詳しい使い方は取扱説明書にありますのでそちらも良くお読み下さい。 ![]() デザインナイフは写真のような形状のカッターです。 文房具屋や画材屋で購入でき比較的安価で手に入りやすいです。 矢印の方向でキャストに刃を当て、削って行きます。 カッターを動かすよりキャストを手前に引きながら削るとやりやすいです。 ちょうど包丁で野菜の皮をむくのに似ています。 基本的にはカッターなので力加減を間違えると 深く削り過ぎてキャストを傷付けてしまったり 誤って手を切ってしまう事もあります。 使い慣れていないと辛いかもしれません。 デザインナイフでパーティングラインを削るコツは こちらに記載しています。 【MSDボディのパーティングライン消し】 ![]() 以前はデザインナイフでパーティングラインを消していたのですが 今回からセラカンナを使い始めました。 セラカンナは撫でるだけでキャストが削れるのでとても楽でした。 ザクザク削ってもデザインナイフのような 刃を立ててえぐってしまうといった失敗が少ないので あまり気を使わずに作業が出来ました。 少々値段がしますがセラカンナ、お勧めです。 セラカンナは数種類ありますが、今回使ったのは「太刃」です。 まずはこれ一本でどうにかなりました。 大まかに段差を削ったらやすりがけの作業に移ります。 |
●パーティングラインをやすりで整える● スポンジペーパーを使って削った面を整えます。 使ったのは#320のサンドペーパー(紙やすり)と #400~#600、#800~#1000、#1200~#1500 の三種類のスポンジペーパーです。 ![]() 左から#400~#600(赤)、#800~#1000(青)、#1200~#1500(緑) 荒い ←→ 細かい わざわざ書いたのはゴチャゴチャに仕舞って 何がどれだか分からなくなってしまう自分の為(^^;) 全部サンドペーパーで整える事も出来ますが 手が非常に疲れるのでお勧め出来ません。 スポンジペーパーの方が負担が少なく楽です。 またサンドペ−パーだと削り面が平面になりやすい気がします。 (下手なだけかもしれませんが;) 滑らかな面にするにはスポンジペーパーの方が綺麗に仕上がります。 ペーパーを使う時は水につけると削りカスが飛び散りません。 サンドペーパーは耐水性がおすすめです。 今回#300番台はサンドペーパーを使用しましたが。 #240~#320のスポンジペーパーがあっても良かったかなと言うのが ラインを消し終わっての感想です。 ![]() まずは#400~#600(赤)で削り後のでこぼこを整えて行きます。 削り損なった段差は再びセラカンナで整えてからペーパーに戻ると楽です。 強く削りたい所には#320のサンドペーパーを使いました。 まだまだ荒削りの段階なのでガシャガシャとヤスリをかけます。 一定方向にかけすぎると無数の引っ掻き傷のような線が目立つので 時々角度を変えながら整えました。 おおまかに荒いペーパーをかけ終えたのが上の図です。 触ると段差は無くなったように感じますが、 まだ微妙に線が残って見えます。 (見にくいですが、セラカンナで指し示した辺りです。) ![]() 線が見えなくなるまで整えて行きます。 #400~#600(赤)のスポンジペーパーを中心に、 #800~#1000(青)で時々表面を整え様子を見つつ進めます。 時々パーティングラインに沿ってキャストに 色むらが出来ている場合があります。 地のキャストにムラがある時は削っても削っても消えません。 この場合削り過ぎて造形を変えてしまう恐れもあるので、 造形が変わらず色が目立たない適度な所で切り上げます。 ![]() 綺麗になったなと思ったら仕上げに入ります。 #800~#1000(青)と#1200~#1500(緑)のスポンジペーパーで 表面がツルツルになるようにやすります。 クルクルと円を描くように撫で、 最後には力を弱めてキメ細かくなるように整えて行きます。 ここで気になる箇所があったら再び #400~#600(赤)→#800~#1000(青)→#1200~#1500(緑) と言った順で調整して行きます。 上の写真が仕上がった状態です。 作業しているうちに日が暮れてしまいちょっと見にくいですが; この後は時間がなくて軽く水拭きで済ませてしまいましたが 離型材や手あかを落とす為にも一度洗浄すると良いと思います。 最後にコーティングをするとより一層綺麗になります。 洗浄やコーティングのメモはメニューか、こちらからどうぞ↓ 洗浄をして汚れを落とす。 コーティング、KIPSを着ける、組み立て。 (洗浄、コーティング、組み立てのレポートは MSDボディで行っています。) |